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1.雇用や就労等

15 歳以上人口に対する就業の意思のある労働力人口である労働力率は平成22 年 58.8%であり、県平均(62.3%)を下回り、労働供給のポテンシャルはやや低い。

また、就業者の減少に伴い、失業者数はやや増えているが、平成 22 年の失業率は 南伊豆地域の中では最も低い。

【就業構造(平成 22 年)

【失業率の比較(平成 22 年)

単位:人、%

労働力人口 就業者 完全失業者 失業率

河津町 4,136 3,927 209 5.1

下田市 12,765 11,863 902 7.1

東伊豆町 7,442 6,961 481 6.5

南伊豆町 4,624 4,330 294 6.4

松崎町 3,797 3,578 219 5.8

西伊豆町 4,535 4,280 255 5.6

静岡県 2,014,268 1,897,194 117,074 5.8

(資料)国勢調査

15歳以上人口 労働力人口 就業者数 雇用者 正規の職員・従業員

7,036人 4,136人 3,927人 2,539人 1,572 人

58.8% 94.9% 64.7% 61.9 %

( 62.3% ) ( 94.2% ) ( 79.0% ) ( 65.9% )

完全失業者数 役員 労働者派遣事業所の派遣社員

209人 207人 38 人

5.1% 5.3% 1.5 %

( 5.8% ) ( 5.2% ) ( 3.7% )

雇人のある業主 パート・アルバイト・その他

168人 929 人

4.3% 36.6 %

( 2.4% ) ( 30.4% )

雇人のない業主 605人 15.4% ( 7.0% ) 家族従業者

397人 10.1% ( 4.5% ) 家庭内職者

0人 下段の( )は県の割合

0.0%

( 0.3% ) (資料)国勢調査

46

雇用形態は、平成 22 年には正規の職員・従業員の割合低下がみられるものの、

南伊豆地域の中では中位にある。性別でみると正規の職員・従業員の割合は男性の 約8割に対し、女性は約4割、パート・アルバイトは男性が約2割、女性が約6割 である。女性のパート・アルバイトの割合は南伊豆地域の中では最も高い。

【雇用状況の比較(平成 22 年)

【性別雇用状況の割合の比較(平成 22 年)

2.地域経済の構造

町の産業は3つの視点から考える必要がある。1つには雇用を吸収している産業は 何か。2つには、まちに外から所得をもたらしている基盤となる産業は何か。3つに は、まちに所得を生み出している、あるいは分配している基幹産業は何かである。

本町の雇用を多く生み出しているのは宿泊・飲食サービス業を柱に卸売業・小売 業、農業、建設業、医療・福祉などである。宿泊・飲食サービス業以外は、まちの 外から所得をもたらすほどではない。地域経済の安定のためにはまちの外から所得 をもたらしている宿泊・飲食サービス業、もたらす可能性をもつ農業、漁業といっ た産業が補完的に機能していることが望ましく、連携強化が課題である。

特化係数が 1.0 を上回る産業が町の基盤産業とでもいうことができる。特化係数 は農業が 3.85、宿泊・サービス業 3.39、漁業 2.97、複合サービス業 2.27、建設業 1.27 などである。

〈全体〉 単位:人、%

雇用者

割合 派遣社員 割合 ・その他 割合

河津町 2,539 1,572 61.9 38 1.5 929 36.6

下田市 8,273 5,202 62.9 68 0.8 3,003 36.3

東伊豆町 5,026 3,071 61.1 52 1.0 1,903 37.9

南伊豆町 2,708 1,743 64.4 16 0.6 949 35.0

松崎町 2,337 1,462 62.6 15 0.6 860 36.8

西伊豆町 3,072 1,832 59.6 36 1.2 1,204 39.2

静岡県 1,498,184 987,678 65.9 54,949 3.7 455,557 30.4 パート・アルバイト 労働者派遣事業所の

正規の職員・従業員

単位:%

正規の職員・

従業員

労働者派遣事業 所の派遣社員

パート・アルバイ ト・その他

正規の職員・

従業員

労働者派遣事業 所の派遣社員

パート・アルバイ ト・その他

河津町 81.7 1.1 17.2 40.0 1.9 58.1

下田市 80.4 0.7 18.9 42.8 1.0 56.2

東伊豆町 79.4 0.9 19.7 42.7 1.2 56.1

南伊豆町 80.1 0.6 19.3 47.8 0.5 51.6

松崎町 81.1 0.7 18.3 43.0 0.6 56.4

西伊豆町 76.0 0.9 23.1 43.4 1.4 55.1

静岡県 83.2 3.0 13.8 44.1 4.5 51.4

(資料)国勢調査 女性

男性

資料編

【産業人口(平成 22 年)

※特化係数

産業の業種構成などにおいて、その構成比を全国の構成比と比較した係数であり、産業 構造の特徴がわかる指標である。

特化係数=河津町のA産業の構成比÷全国のA産業の構成比

1であれば全国と同様、1以上であれば本町のA産業は特化しているといえる。

0 1 0 0 2 0 0 3 0 0 4 0 0 5 0 0 6 0 0 7 0 0

便

宿

0 .0 0 .5 1 .0 1 .5 2 .0 2 .5 3 .0 3 .5 4 .0 4 .5 就業者数

特化係数 人

(資料)国勢調査

業 地 に よ る 就 業 者 数

特 化 係 数

【 全体】

単位:人、%

総数 総数 総数

総数 3,409 1,879 1,530 100.0 100.0 100.0

農業,林業 487 298 189 14.3 15.9 12.4 3.86 4.12 3.53

うち農業 470 281 189 13.8 15.0 12.4 3.85 4.07 3.56

漁業 30 25 5 0.9 1.3 0.3 2.97 3.38 1.95

鉱業,採石業,砂利採取業 - - - - - - - -

-建設業 326 289 37 9.6 15.4 2.4 1.27 1.38 0.91

製造業 147 76 71 4.3 4.0 4.6 0.27 0.21 0.40

電気・ガス・熱供給・水道業 2 2 - 0.1 0.1 - 0.12 0.15

-情報通信業 1 1 - 0.0 0.1 - 0.01 0.02

-運輸業,郵便業 107 82 25 3.1 4.4 1.6 0.58 0.57 0.69

卸売業,小売業 627 289 338 18.4 15.4 22.1 1.12 1.08 1.14

金融業,保険業 35 18 17 1.0 1.0 1.1 0.40 0.47 0.34

不動産業,物品賃貸業 25 13 12 0.7 0.7 0.8 0.39 0.35 0.46

学術研究,専門・技術サービス業 49 39 10 1.4 2.1 0.7 0.45 0.55 0.27

宿泊業,飲食サービス業 663 294 369 19.4 15.6 24.1 3.39 4.05 2.92

生活関連サービス業,娯楽業 145 62 83 4.3 3.3 5.4 1.15 1.26 1.06

教育,学習支援業 129 55 74 3.8 2.9 4.8 0.86 0.86 0.84

医療,福祉 308 110 198 9.0 5.9 12.9 0.88 1.39 0.70

複合サービス事業 49 27 22 1.4 1.4 1.4 2.27 2.27 2.28

サービス業(他に分類されないもの) 159 112 47 4.7 6.0 3.1 0.82 0.95 0.62

公務(他に分類されるものを除く) 106 77 29 3.1 4.1 1.9 0.92 0.93 0.93

分類不能の産業 14 10 4 0.4 0.5 0.3 0.07 0.09 0.05

従業地による就業者数 構成比 特化係数

48

産 業 で 最 も 大 き な 付加 価 値 額 を 生 み 出 して い る 産 業 を 基 幹 産業 と 位 置 づ け る こ とができるが、本町では宿泊・サービス業が最も大きく、次いで医療・福祉、あま り差がなく卸売業・小売業である。次の図は横軸に各産業の付加価値額構成比、縦 軸に従業者構成比をとり、各産業をプロットしたものである。

宿泊・サービス業が、付加価値額及び従業者構成比いずれもトップとなっており、

従業者の構成比に比べて付加価値額の構成比が高く、労働生産性は高い。宿泊・サ ービス業ほどではないが、医療・福祉や農林漁業も比較的高い。これに対し、卸売・

小売業は、従業者の構成比に比べて付加価値額の構成比は低く、生産性の向上が課 題である。

【従事者構成比と付加価値額構成比(平成 24 年)

製造業 建設業

卸売業・ 小売業

医療、福祉

農林漁業 運輸業、郵便業 0

5 1 0 1 5 2 0 2 5 3 0

0 5 1 0 1 5 2 0 2 5 3 0 3 5 4 0

( 外国の会社及び 法人でない団体を除く)

宿泊業、飲食サー ビ ス業

生活関連サー ビ ス業、娯楽業

付加価値額構成比 従

事 者 構 成 比

サー ビ ス業( 他に分類されないもの)

単位:人、百万円、%

実数 構成比 実数 構成比

総 数 9,368 2,673

農林漁業 114 8.9 27 1.0

鉱業,採石業,砂利採取業 - - -

-建設業 830 8.9 308 11.5

製造業 481 5.1 204 7.6

電気・ガス・熱供給・水道業 - - -

-情報通信業 X X 10 0.4

運輸業,郵便業 395 4.2 100 3.7

卸売業,小売業 1,456 15.5 538 20.1

金融業,保険業 341 3.6 25 0.9

不動産業,物品賃貸業 65 0.7 71 2.7

学術研究,専門・技術サービス業 122 1.3 36 1.3

宿泊業,飲食サービス業 3,290 35.1 675 25.3

生活関連サービス業,娯楽業 196 2.1 130 4.9

教育,学習支援業 20 0.2 24 0.9

医療,福祉 1,550 16.5 353 13.2

複合サービス事業 240 2.6 57 2.1

サービス業(他に分類されないもの) 268 2.9 115 4.3

外国の会社及び法人でない団体を除く (資料)経済センサス

付加価値額の合計、構成比は秘匿数値を除く

従事者数 付加価値額

資料編

【 全体】

4 .6 8 .0 7 .4

1 3 .0 3 .0

1 9 .0 1 5 .5 1 3 .4

2 1 .8 8 .1

1 6 .6 2 3 .1 1 9 .2

2 1 .1 1 2 .8

2 6 .1 2 5 .4 2 1 .6

2 5 .0 7 4 .9

3 3 .7 2 8 .1 3 8 .5

1 9 .2 1 .3

0 2 0 4 0 6 0 8 0 1 0 0

農業 建設業 卸売業,小売業 宿泊業,飲食サー ビ ス業 医療,福祉

3 0 歳未満 3 0 歳代 4 0 歳代 5 0 歳代 6 0 歳以上 (資料)国勢調査

産業人口の年齢構成は、高齢化が進んでいるのは農業である。医療・福祉は 40 歳代以下が5割を超えるなど幅広い年齢層の雇用の受け皿となっている。

【年齢階級別産業人口(2010 年)

3.観光の状況

平成 26 年の本町の宿泊客は約19 万人、観光レクリエーション客は約 121 万人、

合計約 140 万人である。宿泊客数は、松崎町に次いで少ないが、観光レクリエーシ ョン客は下田市に次いで多い。

これは、南伊豆地域の主な行事・イベントで最も入込みの多い河津桜まつりに負 うところが大きい。しかし、河津桜まつりの入込みは減少が続いている。

【南伊豆地域の観光客数の推移】

【河津町観光客数の推移】

1 8 2 0 2 3 2 2 2 3 2 3 1 8 1 9 1 8 1 9 1 4 9 1 5 4

1 6 2 1 5 9

1 4 0 1 3 8

1 4 2 1 4 0 1 5 1

1 2 1 1 6 7

1 7 3 1 8 5

1 8 1

1 6 3 1 6 1 1 6 0 1 6 0 1 6 9

1 4 0

2 0 4 0 6 0 8 0 1 0 0 1 2 0 1 4 0 1 6 0 1 8 0 2 0 0

観光レクリエー ション 客数 宿泊客数

万人

単位:人、%

宿泊客数

観光レクリエー ション客数

宿泊客数

観光レクリエー ション客数

宿泊客数

観光レクリエー ション客数

河津町 305,557 1,686,176 1,991,733 189,866 1,213,166 1,403,032 △ 37.9 △ 28.1 △ 29.6 下田市 980,103 2,526,717 3,506,820 865,155 1,964,865 2,830,020 △ 11.7 △ 22.2 △ 19.3 東伊豆町 1,240,434 1,073,545 2,313,979 808,663 538,934 1,347,597 △ 34.8 △ 49.8 △ 41.8 南伊豆町 330,864 831,355 1,162,219 210,575 555,277 765,852 △ 36.4 △ 33.2 △ 34.1 松崎町 204,906 403,163 608,069 89,076 239,563 328,639 △ 56.5 △ 40.6 △ 46.0 西伊豆町 469,777 1,014,443 1,474,220 285,026 571,145 856,171 △ 39.3 △ 43.7 △ 41.9 南伊豆地域 3,531,641 7,535,399 11,057,040 2,448,361 5,082,950 7,531,311 △ 30.7 △ 32.5 △ 31.9

(資料)南伊豆のすがた

平成16年 平成26年 増減率

50

【南伊豆地域の主な行事(イベント)

4.消費支出

町民が得た所得を町内で消費することは重要なことである。消費の流出は、昼夜 間人口比率と相関があることから、昼夜間人口比率と1人当たり小売販売額との関 係を南伊豆地域で比べると、本町は昼夜間人口比率が最も低いが、1人当たり小売 販売額は南伊豆町及び西伊豆町を上回り、中位にある。

このように消費の支出でみると、町内での消費がある程度は行われているものの、

隣接する下田市への流出が大きい。

【昼夜間人口比率と1人当たり小売販売額との関係】

夜間人口 昼間人口

昼夜間人口 比率

小売業年間 販売額

人口

1人当たり小売 販売額

人 人 百万円 人 万円

河津町 7,998 7,256 90.7 4,809 7,878 61.0

下田市 25,013 25,881 103.5 22,285 24,521 90.9

東伊豆町 14,064 13,721 97.6 8,953 13,725 65.2

南伊豆町 9,516 9,068 95.3 4,884 9,338 52.3

松崎町 7,653 7,241 94.6 6,423 7,445 86.3

西伊豆町 9,469 9,368 98.9 4,844 9,158 52.9

(資料)国勢調査(平成22年)、経済センサス(平成24年)、静岡県推計人口(平成24年2月1日現在)

平成22年 平成24年

0 2 0 0 4 0 0 6 0 0 8 0 0 1 ,0 0 0 1 ,2 0 0 1 ,4 0 0

平成1 6 1 7 1 8 1 9 2 0 2 1 2 2 2 3 2 4 2 5 年 黒船祭( 下田市)

あじさい祭( 下田市)

水仙ま つり( 下田市)

河津桜ま つり( 河津町)

みなみの桜と菜の花ま つり( 南伊豆町)

(資料)南伊豆のす がた

資料編

5.所得

人口1人当たりの課税対象所得については平成 22 年度から平成 26 年度この5年 間、横這いから減少である。しかし南伊豆地域では平成 26 年度、本町は下田市に 次いで高い。また、高齢者の増加とともに年金所得は徐々に増加しつつある。

【人口1人当たりの課税者所得の比較(平成 26 年度)

【人口1人当たりの課税対象所得と年金所得】

単位:千円、人

課税対象所得

人口1人当たり 課税対象所得

課税対象所得

人口1人当たり 課税対象所得

課税対象所得

人口1人当たり 課税対象所得

河津町 7,842,200 983 7,294,948 968 △ 7.0 △ 1.5

下田市 26,906,313 1,077 24,482,946 1,050 △ 9.0 △ 2.5

東伊豆町 13,878,097 989 12,333,910 947 △ 11.1 △ 4.3

南伊豆町 8,311,413 878 7,483,640 851 △ 10.0 △ 3.2

松崎町 7,264,315 954 6,457,240 933 △ 11.1 △ 2.3

西伊豆町 9,186,493 974 7,729,677 914 △ 15.9 △ 6.2

(資料)総務省市町村課税状況等の調、住民基本台帳 平成26年度

平成22年度 増減率

9 8 3 9 8 4 9 3 0 9 4 8 9 6 8

4 1 5 4 2 9

4 5 0 4 5 7 4 6 8

0 2 0 0 4 0 0 6 0 0 8 0 0 1 ,0 0 0 1 ,2 0 0 1 ,4 0 0 1 ,6 0 0

平成2 2 2 3 2 4 2 5 2 6 年度

年金所得 課税対象所得

(資料)総務省市町村課税状況等の調、 総務省市町村年金給付状況につ いて 千円

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